「勉強」はテスト前だけ、普段は中々、いや全くしない

学校からでも塾からでも大抵宿題は出ます。

宿題をやるにも以下の２通りあると思います。

①キチンとやる→キチンとやるとは、既に学習した箇所を見直した上で「テストのつもりで問題を解いてみる」

その後の自己採点（丸付け）で間違えた箇所を追求し、その間違えた原因を納得するまでやり遂げる。解答&解説書を見ても納得いかなければ質問しに行く。

「納得」することで間違えた箇所が「学力」に繋がります。納得とはその箇所に固執する「粘り」でありこれこそ「論理的思考を鍛えている状態」ということが言えるでしょう。「何故、間違えたのか」「そうか、だからこうなるのか、、」それを自覚できるのは最高のトレーニングと言えます。

一方

②丸つけだけやる→見た目はいい。宿題はキチンとやっている感じはする。

しかし間違えた箇所は正解を写すだけ。数学の計算だったら途中式もやり直さない。写すだけ。「何故間違ったのか」は時間もかかりそうだし、面倒だから考えたくない。

しかし出された宿題だけは、一応終わった。（最低限提出はできる状態）

これは「論理的思考チャンスの放棄」と言えます。 こちら側、塾も宿題を出すなら「どういう丸つけ作業をしているか」「間違え箇所は考えた形跡があるか」そこの所を見ないと意味がありません。

①のような勉強面で自立している子供は「宿題はなくても、授業の復習をする」「次の授業日までに前回までの内容は頭に入れて来る」という当たり前の事が出来ていますし、宿題が出ると前述のような方法で仕上げてきます。

だからそういうタイプの方々は例えば単語や漢字を～回書いてくる、～ページの計算問題を～回解いてくるのような相手に回数などを決められる宿題を嫌います。

それは出来るまでやって当然という域に達しているからです。

しかし考え方と行動力次第で誰もがそうなれるのです。

結局たどり着くのは、「間違えたところに時間をかけてみよう」「これは今のうちに覚えてしまっておこう」という、早目に動く意識や意欲が働くか、そして実際に行動に移せるかどうかなのです。

学校からは定期テスト終了日と同時に「ワークの提出」が義務付けられているのが殆どです。

解答集もあらかじめ配布されていますから、どんな方法を使っても「提出」はできるでしょう。（提出さえしないのは論外）

注目すべきことは定期テストから離れた時期、つまり日程に余裕のある「普段」の取り組み方だと思われます。

そうはいうものの①のようなタイプになるのはいきなりは無理だ、という方もいるでしょう。

しかしその日習った事をその日の内に復習も兼ねてワークの問題に取り組んでみる。たった１問だけでもいいんです。そのたった１問への「行動力」が後に「学習習慣の継続」に繋がるかもしれません。

勉強したくないタイプは何でも後回しにしがちです。

普段は部活で疲れてるから「できない、今はまだしたくない」「明日する、週末にまとめてする」「テスト前2週間になったらする、頑張る」「試験前の部活停止期間で一気に挽回」等々。

それで満足する成績を出しているなら全く問題ありません。しかしながらテスト毎に同じような思考、行動パターンで振るわない成績が続いているのであれば、「普段」に着目してみてはいかがでしょうか。

出された宿題が皆と同じでも「取り組み方」次第で、これまでの成績はいくらでも変えられるのです。

期末テストが終わったばかりですが、お子様方の「普段の勉強」改革は今がベストな時期だとも言えます。