褒めるチャンスとタイミング
当然のことながら小学生の頃と違い中学生になると定期考査終了後に順位がでます。
好成績を収めているから問題ないと思われますがそうともいえない事例もあるのです。
お子様が頑張ったと思われる好成績を全否定ではありませんが、素直に評価してあげられない親御さんがたまにいらっしゃいます。
例えばある科目で学年平均50点前後のテストで85点。本人も前回55点からの躍進。
もしこの科目が苦手科目だったら今後さその意識は消して良いですし、得意科目に変わるきっかけのテストだったと言えます。
テスト返却後、本人は嬉しくてお母さんに見せます。
お子さんの方からテスト結果を見せようとするのは「褒めて欲しい!」しかないでしょう。
ところがお母さん(お父さん)からの第一声『この15点はどこを間違えたの?なんで間違えた?原因はわかってるの?』と子供からしたら予想外の質問責め。
「上がったから褒められる」と思っていた本人のショックは大きいと思われます。
親御さんもお子様の85点を見て一瞬は「上がった!」という嬉しさ、評価は過ったかもしれません。しかし我が子に対する期待感からでしょうか、直ぐにマイナス15点の方に目がいったと思われます。
しかしこの場合は純粋にお子様が取ってきた85点を一緒に喜んであげた方がよかったと言えるでしょう。(おそらく前回の50点台も覚えているのでしょうから)
もしこの状況に近いことを言ってしまった経験がある親御さんは中々巡ってこないチャンスを逃してしまったかもしれません。
一般的に50点台をとる子供はまず勉強が好きではありません。
その子が85点を取り、元気に見せに来た。
親御さんはどんなにー15点が気になってもそこに触れない方が良かったのです。
校内平均点も良くないテストでその分野の85%の理解度を示したのです。
これに対しては
『やったね!よく頑張った!最高やん!」と何でもいいですから誉めて、お子さんの気分を更によくしてあげなければならないと思います。
なぜなら、テストで好成績を取ったお子さんのマイナス部分に真っ先に触れるということは
お子さんの心に「親に対する不信感」を植え付けることになるからです。
点数が悪いテストに対して色々と言いたい気持ちは理解できます。
点数が悪ければお子さんの方もある程度言われても仕方ないという心構えもできていることでしょう。
しかし前回55点からの8割以上の成果には、先ずはお子さんの期待に沿うような褒め方を意識し発言することをお勧めします。
決してお子さんを甘やかすわけではありません。
その効果は今後の学習姿勢を変えるかもしれません。
褒められたことがうれしくて、テストの準備を教科を問わず取り組むようになる。
これは家庭学習の定着の始まりでお母さんが「~はしたの?」「もうそろそろ勉強したら?」「いつまでゲームしてるの?」など言う必要がなくなるのです。
逆に、85点取ってきたテストのマイナス15点に一番に触れてしまった場合の「不信感」は一度植え付けられると払拭するのが大変です。このたった15点の言及で親子間の関係がギクシャクしてしまうのもおかしな話ですが。
褒めるチャンスを逃し、お子様に「不信感」を持たれてしまったら
以下のような感情が芽生えてきます。
🟡満点を取ることしか認められる手段はないのか、、、、。
🟡これだけ勉強しても評価されないのなら、もうやらないでおこう。
テストの点数をこちら側(親御さん側)から聞くのではなく、お子様側から言ってくるのは一つのサインです。
その子にとって大人側から掛ける第一声には配慮が必要かもしれません。
もちろんテスト前もずっとダラダラしていて、お子さんからテストの報告もなく、しかも親御さんから聞いた上で、努力も感じられない予想通りの悪い点数であれば話は別です。
テスト結果の反省欄に「次は頑張る」という位の内容しか書けないタイプは早急に打開策を模索した方がいいでしょう。