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塾長ブログ・お知らせ

『宿題』は活用次第

学校からでも塾からでも「宿題」は出るものです。出す側からすれば、勉強したその分野の内容を復習して次回の授業に参加し「今後に活かして欲しい」という期待が込められています。

もし授業を受けた子供達が

その日学習した内容や新出漢字や英単語、計算問題などの地道な練習を自ら積極的にやれば宿題など必要ないでしょう。

しかし言われないとできないタイプや、宿題を出されないと「何を勉強すればいいのか分からないタイプ」などクラスには様々ですから宿題は出るのでしょう。

小学生の間はそれで良いのかもしれません。

そこからヒントを得て自分に合った勉強方が見つかる場合もあります。

中学校になれば宿題は出る時もあるでしょうし、大概は定期テスト後にまとめて「ワークの提出」が求められる場合が殆どです。授業ノートも評価の対象になります。

つまり普段から授業を受ける毎に進んだ分、ノートを復習したり、学校のワーク類に取り組んでおくこと、すなわち「学習内容を忘れない為の勉強」が必要となってくるわけです。

「やらされる勉強」ではなく「自らやる勉強」が求められます。

テスト前でもない普通の日などは宿題が出たり出なかったり1Pノートだけ。

これも取り組み方次第ですが大概の方は1ページを「スペースを埋めること」がメインになっていて、学力に繋げる勉強をしている方々は稀だと思われます。

またワーク提出はテスト後必ず求められますが普段から少しずつ解いて活用していれば提出直前に慌てる事もありません。

不本意な成績が続いている中学生に多いのが、テスト範囲表が出てから慌ててワーク解答集を写して仕上げ「提出」だけがメインになっている子供達です。

もちろん未提出よりはマシですが。

少なくとも得点力がある子供達ほど「普段」から取り組んだ上で丸付けも非常に丁寧に行っており、自分がなぜ間違えたのかを追求する勉強をしています。

このタイプは分からなければ考え込むことはせず直ぐに解答を見ます。

考え込むのは時間の無駄と考えているのです。

分からなかった問題や、解いたけど間違えた問題は「どうすれば正解になるのか、どういうやり方で正解になっているのか」という「方法」を吸収しようとしています。

だから得点力が身に付いているのです。

世間では彼、または彼女達を「頭がいい」とか「成績優秀」とか言いますが、これらのタイプの方々は勉強に対して各自のやり方が確立できているだけなのです。

『~〜分考えて解き方が浮かばなければスパッと割り切って解答を見る』

『どうすれば正解になっているのか』を探る。解答を見ながらでも正解する為の方法を追求する事は成績関係なく誰でもできます。解答があるのですから後は個々の粘りです。

彼ら(彼女ら)は自分が間違えた所ばかりの「特集ノート」を作成している方もいます。それを定期的に見直し、「今度巡り合った時は解いてやる」という意識の高さが成績に結びついているだけなのです。

成績上位者でも勉強嫌いの子供達はたくさんいます。しかし彼らは「普段」から、テスト前ではない「普段」から科目関係なく「正解する為の方法」を勉強する意味が分かっているから行動に移せるのです。

だから暗記が必要な分野も最短で完了できる「術」を各自で工夫し編み出しています。

勉強方法に工夫があるので宿題が出ているか出ていないかはあまり関係ありません。

彼らにとって学校のワークなどは提出がメインではなく、自身の学力のチェックの材料なのです。

最近増えているのが「宿題を出されないと不安です」というタイプのお子さん。

お母さんも「こんなこと言うなんて、感心でしょ?この子真面目なんです。」と。

もちろん不真面目より真面目な方が良いとは思います。

ただ、真面目=学力がある、とは言えません。

宿題(学校や塾のテキスト)は確かにこなしています。しかし詳しくきいてみると正解には丸をつけて、間違いには正しい答えを赤ペンで書いているだけ。例えば数学の計算ならやり直した跡もなく正解を写しているだけ。

それで「僕、真面目にやってます。」「この子真面目にやってるんです。」

このような勉強の方法では成績向上は難しいでしょう。「宿題を出されないと不安です、真面目に丸付けもしてます」とは「指示がなければ何もできません」「宿題はキチンとやっているから成績が悪いのは自分のせいではない」という逃げ口上、と解釈できなくもありません。

宿題は、問題を解いて間違えた箇所ほど学力向上のヒントが詰まっているものです。何故間違えたのか、どうすれば正解になるのか、だからこうなるのか、、、など「考える」とうい行為を実践する良い機会なのです。

宿題を出されなければ不安、丸付け作業しかしない、というタイプは「考える」ことから自然と逃げてしまっているのでしょう。

そういうことを面倒くさがるか、真摯に取り組むのか、成績の良し悪しの原因は意外にこのような簡単な行動力ではないかと思うのです。

確かに、当たり前の事を実践する事は急には難しいかもしれません。しかし

意地でも「勉強をしない、したくない」子供でもいつかは「学力」を付けたい、今より分かるようになりたい、と思っているはずなのです。

こちらとしては本人が勉強できない事を気にしているのが少しでも分かれば幾らでも対処でき「自らやる勉強」タイプに変わって頂く為の事を日々実践するのみです。