「夏休みから」ではなく「夏休みまでに」②
点数が悪かった頃の考え方や生活パターンでは同じ結果の繰り返しです。
少しでも改善、実践を積み重ね、「やる」「やってみる」そして「やれた!できた!」を少しずつでも経験すれば良いのです。
「夏休みまで」つまり1学期の終業式までには意外にもかなりの日数があります。
実は苦手科目に取り組みやすいのは今のような時期だと思います。
期末テストが終わるのが6/20前後だとすると終業式まで約1ヶ月余り。
「夏休みまでに」は意外にも苦手分野修復にもってこいの時期なのです。
確かに7月は部活動が忙しくなるので体力的にも勉強の継続はキツそうですがそれはあくまで「そんな感じがする」だけです。
例えば現在数学の計算が苦手だとして、その原因は1年前、または2年前にあるとします。
今のところが分からないのであればその箇所まで戻るしかありません。
例えば今が中3で1学期の期末テストが30〜40点。これは明らかに中2、中1の計算分野で何かが出来ない原因があるわけです。
テストが終了してのんびりしたい、または部活動に専念したい気持ちも十二分に理解できます。
しかしこの人には出来ない分野が残ってそのままになっているわけです。テストが上手くいっている人達とはちがい、どこかで取り戻す時間が必要なのです。
今さら1年、2年の所をやり直すなんて、、、と思う方々もいるかもしれません。
しかし、
全く恥ずかしがることはないし、それこそが一番の近道なのです。
1学期の終業式までに1日20分でも過去の分野に取り組んでみると計算だけなら夏休みまでに相当な進歩が期待できます。
なのに「わかってはいるけど今はしたくない」「定期考査終わったばかりだからもうちょっとゆっくりしたい」「夏休みに入ってからキチンとやる」「本気になったらできるから」
いくら御託を並べても行動なくして変化は期待できません。
【成績が良くないタイプに良く見られる行動】
1️⃣「目先の楽を選択する」
2️⃣「やってもないのに決めつけて行動しない」
3️⃣「なんでも後回しにしがち」
しかしこのタイプが、もしこのままずっと1️⃣~3️⃣で日常を送るのかといえば決してそうではありません。
話し合いで半年後、1年後、2年後をイメージして貰うのです。
「このままずっとやらない自分」と「少しでも、少しずつ修復を進め苦手な科目が減っている自分」を。
普段から勉強していなくても頭の隅では多少は成績の事は気になっているものです。
「夏休みまでに」実践できる自分を少しでも経験できれば「夏休みから」は勉強に自主性や計画性が備わり、何でも後回しにしていた自分と決別する事になるかもしれません。
少しでも行動に移したら良い方向に向かう可能性、また現状を変えず今よりも低得点になる可能性、これら2つの可能性をイメージして貰うと、いくら勉強が嫌いなタイプでも少しは考えます。
考える事で自己をイメージし、成績を改善するには早い方がいいですし、テスト後の今の時期だからこそ色々と試すチャンスは日々存在しているのです。
言葉は悪いですが「たかが勉強」です。
しかし「されど勉強」です。
学校の勉強には受験や試験などとは関係なく子供の成長に必要な要素が多量に含まれています。
今ダメでもやり直せばいいのです。
改革の小さな一歩は「夏休みまでに」にチャンスが転がっているのです。